ルーレンの夜明け

       第43話 世界樹の中で

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デュアスは、理緒を抱きしめたまま何かに呼ばれるように

世界樹のそばに立った。


その後、自分達の周りが蔦のようなもので白く覆われ

気がつくと、理緒を抱いたまま広い空間にいた。

そこは、真ん中に青々とした泉があり

あたたかい空間だ。



デュアスは、泉の横に理緒を横たえると

その水を口に含み理緒に飲ませた。

その時、理緒の体が光り2人は青白い光りに包まれた。



遠くで、美しい歌が聞こえる。

その時、デュアスの頭に人の声が響いた。

「騎士、化身を抱け。」

デュアスは理緒の髪の毛をゆっくりと撫で

唇にキスを落とした。



「う・・・ん・・」

理緒の口から甘い声が漏れる。

デュアスはそのまま理緒の唇を深く犯す。



眠っているはずの理緒の舌が自然とデュアスに絡みつく。

あたりには2人のキスのクチュクチュという音が響いた。

「リオ・・・リオ・・・。」

デュアスはそう言いながら、理緒の服を脱がし、

体中にキスの雨を降らす。



ゆっくりと顔から段々赤い花が下に移っていく。

「あ・・・ああ・・・。」

理緒の甘い吐息にデュアスも自らの高なりを自覚する。



「リオ・・・体中どこもかしこも甘いな・・。」

デュアスはそう囁きながら、大きくなり始めた理緒自身を口に含む。

優しく吸い上げると理緒の腰が自然と動く。

「あ・・・ああ・・・」



丁寧に吸いあげると理緒の体は弓なりになり蜜を出す。



その時、デュアスと理緒の意識が繋がった。


・・・デュアス・・・。


・・・リオ・・・大丈夫か?・・・


・・・世界樹にはたくさんの魂が集まっているんだ・・・


・・・魂が・・・


・・・ああ。今俺は世界樹の中に入ってその魂を慰めている。・・・


・・・何か手伝えることはないのか?・・・


・・・俺もこの状態になってわかったが今の俺は精神体だ

   そこに寝ている俺は只の器だ。

   しかし、それでも肉体活動は営んでいる。

   俺の体に精力をわけることによって

   俺は肉体を維持できる。・・・


・・・精力?・・・


・・・はっきり言うと抱いてデュアスの精を注ぎ込んでほしいという事だ・・・


・・・わかった。俺自身はここから出入りできるのか?・・・


・・・念ずれば外にでる。だから、騎士はたくさんいた方が良いみたいだ。

   気持ち悪いかもしれないが、デュアス頼む。・・・


・・・気にするな。・・・


・・・時々は、今の方法で呼びかけてほしい。・・・


・・・わかった。俺に遠慮はするな。・・・


・・・ありがとう。デュアス・・・



理緒の声はそこで途切れた。

デュアスは理緒の蕾を丹念にほぐすと猛々しい自分の楔を押し当て

理緒の中に入った。



「あ・・・ん・・・・。」

理緒の甘い声が響く。デュアスはその後、理緒を3回抱いて

理緒の体に毛皮をかけると



・・・外へ・・・と念じた。

それと同時に体が世界樹の下へ投げ出され

一気に体を疲れが押し寄せる。



デュアスの姿を見て、ギルスが走って近くに寄ってきてふらついた体を支えた。


「デュアス・・大丈夫か?・・・」


「すまない。ギルス、肩を貸してくれ。」

デュアスはそう言うとギルスの肩を借りてようやくゼストの家に入った。



疲れた様子のデュアスを皆が驚いたように見つめた。

「悪いが少し休ませてくれ。」デュアスはそう言うとゼストに進められるままに

寝椅子に横になりしばしの休息を取る為に目を閉じた。


「何だか、とても疲れたみたいだね。」アリがギルスに毛布を渡して言った。

「ああ。そうだな。」ギルスはそう言いながら毛布を掛け、

デュアスの手が濡れているのに気づき、手の香りを嗅いで顔を顰めた。



「どうしましたか?」マーシェが不思議そうに聞くと

ギルスは黙って首を振った。

さすがのギルスでも、まだ年若いマーシェとアリの前でデュアスの手に

蜜がついていたと説明できるわけがなかった。






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