君と共に紡ぐ調べ

       第5章 育(ハグク)ム命 −8−

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「あああ・・・・ん・・・リュ・・・リューゼ・・・。」

「まだだよ。慧・・・。ほら、しがみついて。」

リューゼは腰を使いながら言った。


慧が目を覚ましてから、もうリューゼに何度も抱かれ

果てているのにリューゼは休みも無く慧を攻めつづける。

「ほら・・・慧ここいいだろ?」

耳元で少し掠れた声で囁かれ慧の良いところを疲れると

また新たな快感が全身を駆け巡る。

「ああああ・・・・・ああ・・・リュ・・・ゼ・・・だめぇ・・・・。」

慧は夢中でリューゼの頭をかき抱いた。





「ジーク・・・また・・・ああ・・・・また・・・」

ファルは赤くなりながらジークの手にすがりつく。


「ファル・・・。」

ジークは、ファルを軽く抱きしめながらキスをする。


「ああああ・・・・・ああ・・・あの・・体力バカ・・・。」

こんな時でも悪態をつくのはファルらしいと言えばファルらしいのだが、

目が潤み体の中から突き上げてくる快感に身をよじらせた姿は

とても艶やかで色っぽい。


「ジ・・・ク・・・もっと抱きしめて・・・。」

「ああ。」

ジークは腕の中のファルをぎゅっと抱きしめた。





「あ・・・・・・ん・・・また・・・。」

ニコライは、涙ぐみながらジャンの手を握り締めた。


ジャンは眉間に皺を寄せてニコライのもう片方の手を握る。

「ニコライ・・我慢して手を握りしめなくていいから・・・。」

そう言いながら手を開かせると、爪が食い込んだらしい跡から血がにじみ出ていた。


「だ・・って・・・あ・・・あああ・・・・はずかしい・・・。」

ニコライは肩で息をしながら言う。

「ニコライ・・・ほらしがみついて。」


ジャンは幼い子に言うみたいに言ってニコライの腕を自分の肩にまわさせた。

「ああ・・・・ああああ・・・・・。」

ニコライの頬を涙がつたい、小さな嗚咽をあげる。

「ジャン・・・おかしくなっちゃ・・・います・・・・・」


ジャンは優しく桜色のニコライの髪を撫でて言った。

「おかしくなっちゃえよ。ニコライ・・・。」

「いや・・・ああああん・・・・」





「アルアルアルアル・・・・ぅ・・・。」

サイシュンはアルに寄りかかって思わず名前を連呼した。

「サイシュン・・・大丈夫か?」


サイシュンはアルの膝の上に子供のように抱きかかえられている。

「また・・・来た・・・くそっ。」

小さく悪態をつきながら、ひたすら嵐がおさまるのを待つ。

アルは黙ってサイシュンの背中に腕をまわして

子供にやるようにポンポンと背中を叩いて言った。


「無理するな・・乱れろ。そうすると卵も喜ぶ。」

「無理無理・・・・あああああ・・・・」

低い声でサイシュンが悶え、アルの頭をぐっと抱き寄せ

弓なりになる。


アルは、サイシュンの猛々しくなった楔を握って

手を動かす。

「あああああああ・・・・・。」

中から来る快感と溶け合って頭の中が真っ白になり熱いものが

卵に向けて逆流した。





「ぐっ・・・・・。」

アハドは眉を寄せてルイをぎゅっと抱きしめた。

「アハド・・・また・・・?」

心配そうにルイはアハドを見あげる。


「ああ・・・・。くっ・・・・。」

アハドのルイを抱きしめる力が強くなる。


ルイはアハドの胸の飾りに舌を這わせた。

「くっ・・・ル・・・イ。」

アハドの背中が仰け反る。

男っぽいアハドはたまらなくセクシーだ。


「もっと気持ちよくなって。」

卵を宿していないのに、そう言いながら

上目遣いでみるルイはとても色っぽくて

アハドはルイをぐっと自分の方に抱き寄せると

キスをしながら果てた。







次の日、妙にご機嫌なリューゼにリュークが話しかけた。

「なんだか、随分お盛んだったようで・・・。」

「リューク、私は大切な命を育んでいるんだよ。

 それに・・・蒼の銀龍にああ言われるとね。」

リューゼはにっこりと微笑みながらそう言った。




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